お盆期間中にボイラー洗缶作業の中で、スートブロワの整備をしていました。
なので、今日はスートブローについてつぶやきます。
スートブロワとはなにか・・・ ※AIによる概要
スートブローとは、ボイラーなどの熱交換装置の伝熱面に付着する煤やダストを蒸気や空気噴射によってクリーニングする装置です。
スートブローイング(SOOT BLOWING)と呼ばれるこの方法により、熱効率の改善や設備稼働率の向上を図ることができます。
操作方法
- 蒸気元バルブを開き、蒸気を出す。
- スートブロワを扱い、吹き出し配管を一回転程度回す。
- ある程度回したら元に復位する。
まとめますと・・・
黄色の部分(蒸気)を吹き出して、配管に付着した煤や灰を蒸気で除去することです。
木質燃料を燃やしたら灰や煤が大量に発生し、配管に付着します。灰や煤が付着すると熱効率が悪くなります。イメージとしては灰や煤は伝熱が悪いため、水から蒸気に変換しづらくなり、または局部過熱となる可能性もあるため重要な作業と言えます。
下記ホームページは弊社で導入しているスートブロワです。
定置回転型スートブロワ (BT-502・BT-202・BT-105)|汽罐部品製造株式会社(公式ホームページ)スートブロワ―
余談ですが、スートブローについての記述はボイラー技士の過去問題でも出てきます。
ここで問題です。
ボイラーのスートブローについて、誤っているものは次のうちどれか。
- スートブローは、主としてボイラーの水管外面などに付着したすすの除去を目的として行う。
- スートブローの蒸気は、ドレンを抜き乾燥したものを用いる。
- スートブローは、安定した燃焼状態を保持するため、一般に最大負荷の50%以下で行う。
- スートブローが終了したら蒸気の元弁を確実に閉止し、ドレン弁は開放する。
- スートブローを行ったときは、煙道ガスの温度や通風損失を測定して、その効果を確かめる。
正解は[3]です。
間違っているのは、「最大負荷の50%以下」のところです。正しくは、「最大負荷より少し低いとき」です。よって、選択肢は、「誤」となります。
出題率の高い問題ですので、2級ボイラー技士試験を受ける方は確実に覚えたほうがいいでしょう。